人気の観光スポットである銀閣寺は、正式には東山慈照寺という名前です。その観音殿である銀閣が、あまりに美しく有名なため、お寺自体が銀閣寺と呼ばれるようになったのです。鹿苑寺の金閣、西本願寺の飛雲閣と並び、銀閣は「京都の三閣」とも呼ばれ、称されています。こちらも「古都京都の文化財」の一構成要素として、ユネスコ世界遺産に登録されています。
東求堂
銀閣があまりに有名なため影が薄くなってしまいがちですが、銀閣寺内の阿弥陀如来を祀る「東求堂」は、1486年に建てられた日本最古の書院造の建物として知られています。書院造とは、室町時代から近世初頭にかけて成立した建築様式のことで、書院を建物の中心と作る武家住宅の形式を指します。また、この東求堂内にある座敷飾りも、現存する最古のものといわれています。